2010年11月4日木曜日

社会権規約、第3回政府報告(2010)「政府としては、ウトロ問題に関し、

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国際人権規約

規約第16条及び第17条に基づく第3回政府報告(和文)(PDF)
ウトロ部分抜粋↓

(ウトロ問題)
政府としては、ウトロ問題に関し、当時不幸な状況に陥った多数の方々がい たことは否定できないと考えており、戦争という異常な状況下とはいえ、これ らの方々に耐え難い苦しみと悲しみを与えたことは極めて遺憾であると考えて いる。しかしながら、日韓間では1965年に日韓両国で締結された日韓請求 権・経済協力協定により、財産及び請求権の問題は完全かつ最終的に解決され たことが確認されている。本件問題は、基本的には地区住民と不動産業者との 間の民事上の紛争であり、一義的には両当事者で解決すべき問題であるとの観 点から、政府としては、その解決に向けた協議・調整の推移を見守っていると ころである。
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←Sのコメント

一見したところ、実に丁寧な記載である。さらに報告は、「第3部 規約の各条に対する逐条報告」として、「第11条3、相当な住居についての権利」「(1)住宅に関する統計的データ」の項目では、「ホームレス、違法居住者及び追立てに関する統計的データはない」と、前回と全く同じ記述がある。また「(3)居住についての権利を実現するためにとられたその他の措置」「(c)住宅に困窮する居住者に対する措置」の項目では、「不良住宅が密集していること等により、住環境が劣っている地域において、自ら住環境の改善を図ることが困難な居住者等に対して、住宅地区改良事業や小規模住宅地区改良事業の実施により、地方公共団体が改良住宅等を供給している」とある。

この報告を読んで、私は心配である。ウトロ以外の場所では昨日も今日も、日本全国で強制立退き事件が起こり、人々はホームレスに追いやられているのではないのか・・・。(以下略)

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/青ひょん