2008年1月31日木曜日

[news] ウトロ全世帯調査、府と宇治市、人口など把握へ/京都新聞

行政の実態調査が2月末に入ることに。さすがに年度内に行われるんだなぁ。宇治市と京都府どちらも職員を出すそうです。ほぉ、京都府も来るのか。気苦労多いかもしれませんが、がんばってね。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008012900189&genre=A2&area=K20
Kyoto Shimbun 2008年1月29日(火)

ウトロ全世帯調査、2月末にも
府と宇治市、人口など把握へ


京都府宇治市伊勢田町ウトロ地区の土地問題で、国土交通省、京都府、同市でつくる住環境改善検討協議会の幹事会は29日、行政による初の地区実態調査を早ければ2月末にも行うことを決めた。人口、年齢構成など基本情報を聞き取る。

 調査は、地区の全世帯を府、市の職員が訪問し、人口、年齢構成、性別など10項目前後を確認し、実態を把握する。水道、ガスなど住環境面についても質問するとみられる。実施時期は2月末から3月上旬にかけての間に1週間程度で行い、3月中に集計する。

 ウトロ町内会は2006年10月に調査実施を求める要望書を市に提出している。29日の幹事会決定を「まちづくりに向けた具体的な動き」(厳明夫・同町内会副会長)と歓迎し、調査に積極的に協力する方針を示した。

 土地問題では昨年9月、韓国政府の支援を得た住民側が、地区東半分約1万500平方メートルを購入することで地権者と合意。住環境改善検討協議会が昨年12月に発足し、実態調査を行う方針を示していた。

 住民支援団体「ウトロを守る会」が04年に行った調査では、地区には65世帯203人が住み、65歳以上人口は市平均より3・6ポイント高い19・2%。より高齢化が進んでいるとみられ、町内会は住宅と併わせて福祉施設の建設を求めている。

     

2008年1月25日金曜日

[訃報] 文光子さん(88歳)/守る会事務局

各位殿

ウトロの在日1世 文光子さん(88歳)がお亡くなりになりました。
やっと、土地問題解決の展望が見えてきたのに本当に残念です。
とりあえず、お通夜・告別式の日程をお知らせいたします。
お通夜 1月26日(土) 午後7時
告別式 1月27日(日) 午後1時
場所は、いずれも 宇治市槇島  
「セレマ 槙島シティーホール」です。

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ウトロを守る会事務局
吉田泰夫

2008年1月20日日曜日

[news] ウトロ・置き去りにされた町 /毎日放送(報道TV特集)

毎日放送が特集番組を放送するようです。

■毎日放送「映像'08」「ウトロ・置き去りにされた町」

日 時:1月20日(日)24:15~25:15
http://www.mbs.jp/eizou/

ウトロ・置き去りにされた町



2008年1月20日 24時15分ー25時15分  いつもより15分早くなっています。
京都府宇治市のウトロ地区。戦争中は京都飛行場の建設工事に集められた朝鮮人労働者の居住区域だったが、戦後は放置され現在も200人がここで暮らしている。戦後60年、この間、立ち退き裁判が起こされたり、住民が買い取る動きなどもあったが、行政は傍観を続けた。今年10月、韓国の国会で、ウトロ支援のために4億円の予算が上程されるにおよび、ウトロは突然注目を集めることになった。ウトロに暮らす人々の日常を追った。



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【追記】青ひょん 2008.1.22

関西のご近所さん、ブログへのコメントありがとうございます。

昔の映像が懐かしかったです。

昔の映像を、現在の住民が見て感想を述べる、、、なんて演出が出来るような状況になったんだね。本当に状況が動いたんだね。よかった。

「それほど昔のことじゃない」と思っているのに、映像見るとみんな若くて、、。それほどの時間が経ったのかと不思議な気持ちになりました。

年輩の方にとっては今から難しいやろうけど、「タバコの代わりにアメちゃんでもなめて、節煙、禁煙しーやー」と、いつものことながら画面にツッコんでました。

映像も綺麗かった。実際のウトロの、あるリアルな瞬間だと思った。随所に出てくる、町内の俯瞰画像や、空撮に色塗り併せる演出なんかも、上手で(失礼^^;)、イヤミなく、本当に「ありがとうございました!」と思いました。見ててこっちの涙がボロボロ出てくる場面や、「おぉ、撮ってくれてありがとう」な場面も幾つもあり、和やかな気持ちになりました。

これ、番組的に面白いもんになってるのかどうかは、客観的に見れなくて、よく判らん。よく判らないけれど、今までのウトロの報道番組とはエエ意味で少し違う気がしました。ありがとう。

2008年1月16日水曜日

[news] 「新看板設置」「金善則顧問に町内会が感謝状」

そうか、新しい看板を描いたんだねー。記事の写真だけで実物を見てないので、雰囲気がちょっと判らん^^;

12月初旬の会でプゥウィオンヂャンのお顔を拝見できたのは、うれしかったです。

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http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008011500037&genre=K1&area=K20
Kyoto Shimbun 2008年1月15日(火)

共生を願ってハートの地球
新看板設置 ウトロ町内会



(ウトロ地区の入り口に掲げられた新たなまちづくりに向けた看板(宇治市伊勢田町) )

 在日韓国・朝鮮人が多く住む宇治市伊勢田町のウトロ町内会が14日、新たなまちづくりに向けた看板を取り付けた。雪が舞う中、住 民らが「高齢者や子供に優しく安心して暮らせるまち」などの文言を掲げ、周辺地区の住民との共生をテーマにした絵を描いた。

 同地区はこれまでから続いていた土地問題に一定の区切りがついたことから、昨年末に「強制執行反対」などと書かれた看板を撤去し、まちづくり構想を盛り込んだ新しい看板の設置を進めていた。

 同町内会の住民ら約20人が参加し、「ウトロの歴史を継承していくための歴史記念館や府民が利用できるコミュニティーセンターの建設」など住民の思いを記したシールを張り付けた。

 地区北側の入り口には、立命館大4年で在日三世の朴玲実(パクヨンシル)さん(22)とハイ悠(ペユウ)さん(23)がハート型の地球の下で、人々が民族の壁を超えて肩を抱き合っている絵も添えた。町内会は2月にも新たなメッセージや絵を加え、すべての看板を完成させる。

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http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2008/01/0801j0115-00001.htm
朝鮮新報 2008.1.15

総連京都・南山城支部 金善則顧問にウトロの同胞、町内会が感謝状



京都府宇治市ウトロ地域の同胞と町内会が12月9日、ウトロ住民集会を開き、40余年間ウトロを守るために献身してきた総連京都・南山城支部の金善則顧問(82)に感謝状などを手渡した。

 集会に参加した同胞と住民、日本市民らは表彰された金善則顧問に感謝の気持ちを伝えながら、大きな拍手を送った。

 総連南山城支部会館は、ウトロの中心に位置している。総連は解放直後からウトロに朝鮮学校と支部事務所を置いて、こんにちまで地域同胞とともに暮らし、ウトロを守るためのたたかいを導いてきた。とくに、金善則顧問は40年以上にわたって総連支部の活動家として同胞のためにすべてをかけて活動してきた。

 ウトロ地域の住民は、総連と民団という団体の違いを乗り越えて、誰もが問題が起きたときには顧問を訪ねて相談し、顧問も彼らを誠心誠意支援した。そのため、地域の同胞たちはもちろん、彼らを支援する日本市民も金善則顧問を心から尊敬している。

 ウトロには、日本の植民地時代に軍用飛行場の建設に動員された1世たちの血と涙が染み込んでいる。戦後長きにわたって同地域は地方自治体と政府による各種の社会経済的施策の適用から除外され、初歩的な生活権すら保障されずあらゆる差別を受けてきた。

 ウトロの同胞たちは、過去に行われた土地裁判(1989~2000年)の不当な判決により、「不法占拠者」のレッテルを張られ生存の権利と居住権を奪われたばかりか、いつ「強制退去」させられるかわからない不安と恐怖の中で暮らしている。

 総連南山城支部の活動家と同胞、支援者らは、「団結して最後までたたかおう」と地権者との土地一括売却交渉のために、生活保護世帯と高齢者が多い中でもできることはすべてやり、地道にたたかい続けてきた。そんな折の2年前、金善則顧問は脳梗塞で倒れた。

 総連京都府本部と支部の活動家たちは、闘病生活を続ける金善則顧問に代わってウトロ問題と関連して同胞たちとの連携を深める一方、各地に「ウトロ支援募金活動」を訴えて支援金を集めるなど、実践を通じてウトロの同胞たちの力になってきた。

 今回の集会は、最近に入って問題解決の糸口が見え始めた現況を報告し、これまでの功績を称え感謝の意を伝えようと住民たち自らが感謝状などを手渡そうと提起し行われた。

 金善則顧問は涙で頬を濡らしながら、「これからも一生懸命仕事をして、ウトロを守っていこう」と語った。

 「強制退去」の危機を乗り越えたウトロの同胞たち。その中には、40年以上の間、同胞とともにウトロを守る運動の中心にいた金善則顧問の姿があった。【京都支局】

2008年1月15日火曜日

[news] 住民が中村地区を視察 /Kyoto Shimbun

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008011300115&genre=C4&area=K20
Kyoto Shimbun 2008年1月13日(日)

居住権保障問題で先例を学ぶ
宇治・ウトロ住民が中村地区を視察


(公営住宅の前で中村地区自治会役員の説明を聞くウトロ住民ら(兵庫県伊丹市) )

 在日韓国・朝鮮人の居住権保障が問題となっている京都府宇治市伊勢田町ウトロ地区の住民12人が13日、同様の問題に直面していた兵庫県伊丹市の中村地区を視察した。問題解決へ向け、住民が行政と連携し公営住宅建設に至った経過の説明を聞き、立ち退きが進む地区内を見学した。

 中村地区は国有地、ウトロは民有地と違いはあるが、両地区とも戦時中の飛行場建設に従事した朝鮮人の作業員宿舎があった点で共通している。2001年に設置された国や県、伊丹市などでつくる協議会と同地区自治会との話し合いで、住民の集団移転先に公営住宅を建設することで移転補償が実現し、今年3月には移転が完了する。

 ウトロ住民の訪問は06年5月以来2度目で、視察に先立ち丹山判同・中村地区自治会長(64)が立ち退き問題の発生から公営住宅建設が実現するまでの流れを説明。「住民が団結したことが、行政を動かす決め手になった」と振り返った。

 続いて、地区内の飛行場建設の際に使われたトロッコの線路跡や真新しい公営住宅などを見学。大阪空港に隣接しており、参加者は、時折響く飛行機のごう音に驚いた様子だった。ウトロ町内会の厳明夫副会長(54)は「周辺地域にもメリットのあるまちづくりをするという考え方がとても参考になった」と話した。

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中村は職場から近いんだけど、ほとんど訪ねられてない。その節は大変お世話になりました。>jazz喫茶にて

2008年1月7日月曜日

[news] 日本人の寄付支援、続々 /毎日.jp

「寄付金は郵便振替で「ウトロ町づくり協議会」(口座番号00940-2-106152)」へ、、とのこと。

紹介だけして、まだ、僕は振替できていないのですが^^; はよせな。

あと 5000万?4000万?2000万? 5億の契約の詳細なところは知らないんだけど、なんか本当にリアリティが増してきたねぇ。

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http://mainichi.jp/kansai/news/20071230ddn041040030000c.html
毎日.jp
毎日新聞 2007年12月30日 大阪朝刊

京都・宇治のウトロ地区:日本人の寄付支援、続々 なお5000万円不足



土地所有権のないまま住み続けてきた在日コリアンを支援するため、韓国政府が土地買い取り資金の支援を決めた京都府宇治市のウトロ地区に、日本人からの寄付が相次いでいる。これまでに約200万円が寄せられ、更に増える勢いだ。地区の全65世帯も10万円ずつの拠出を決めたが、必要額の1割に当たる約5000万円がまだ不足。支援団体や住民側は今後、更に募金活動を本格化させる。

 ウトロ住民は10月、大阪市の不動産会社から地区の東半分約1万500平方メートルを5億円で買い取る契約を結んだ。一方、これまでに見通しがついた資金は、韓国政府の予算約3億6000万円のほか、韓国国民の寄付約6000万円、在日1世の匿名男性による4000万円など。

 地元の支援団体「ウトロを守る会」によると、これに加えて日本人の寄付も続々。買い取り契約締結後の11月上旬には、京都市の60代男性が「両国政府より先に何か支援をしないと申し訳ないと思った」と言い、銀行から下ろしたばかりの100万円を持参した。

 他にも約20人から現金が寄せられ、数百万円の申し出もあるという。

 寄付金は郵便振替で「ウトロ町づくり協議会」(口座番号00940-2-106152)へ。

【新宮達】

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http://mainichi.jp/kansai/archive/news/2007/12/29/20071229ddn041040048000c.html
毎日.jp
毎日新聞 2007年12月29日 大阪朝刊

京都・宇治のウトロ地区:韓国支援可決 本国での訴え実る 住民ら、全国会議員に手紙



 韓国国会が28日、30億ウォン(約3億6000万円)の支援を決めた京都府宇治市・ウトロ地区の土地買い取り問題は、住民らが本国をたびたび訪れ、苦境を訴えてきたことが解決のきっかけになった。「自分の土地で安心して暮らしたい」。念願がいよいよ現実味を帯びてきたウトロでは歓声が上がった。

 金教一(キムキョウイル)・ウトロ町内会長(68)らは28日夜、集会所などに集まり、吉報を首を長くして待機。午後10時ごろ、支援金の実現に尽力したNGO「コリア・インターナショナル・ネットワーク」(KIN、本部・ソウル)のメンバーから電話が入ると、金会長は笑顔で「カムサハムニダ」(ありがとう)と繰り返した。

 深夜の会見で、金会長は「夢みたい。ほんまにうれしい」とうっすら涙を浮かべ、「20年間の闘いの間、多くの1世が亡くなった。残る1世が生きているうちに何とか公的住宅が一つでもできれば」と期待を示した。

 韓国でウトロに注目が集まったのは04年秋、在日2世の住民女性4人が春川(チュンチョン)市で、強制立ち退きのピンチにあることや劣悪な住環境に悩まされていることを訴えてからだ。これに反応したのがKIN。05年夏には募金活動を始め、延べ14万人から約5億ウォン(約6000万円)を集めた。

 土地買い取り契約を前にした今年7月には金会長ら9人が訪韓。青瓦台(大統領官邸)に地区の世帯数に当たる65本の赤いバラを贈り、全国会議員299人のボックスにもバラを1本ずつ添えて手紙を入れた。集会で「ウトロは1世の気力と血と汗が作り上げた土地。闘いに力を少し貸してください」と呼び掛けると、感動して泣きながら住民に抱きついた国会議員もいた。

 この時、訪韓した黄順禮(ファンスンレイ)さん(75)は「ウトロが韓国でこれほど注目を集めているとは思わなかった。『うれしい』の言葉しか見つかりません」。KINの〓徳鎬(ペドッコ)代表(38)は「支援金を実現させたのは、募金に参加した数え切れない市民の良心、念願、そして力です」と喜んだ。

【新宮達】

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http://mainichi.jp/kansai/archive/news/2007/12/29/20071229ddn001040003000c.html
毎日.jp
毎日新聞 2007年12月29日 大阪朝刊

京都・宇治のウトロ地区:支援、3億6000万円 土地買い取り、韓国国会可決



 土地所有権がないまま、戦時中から京都府宇治市・ウトロ地区に居住する在日コリアンらの土地買い取りを支援するため、韓国国会は28日、支援金30億ウォン(約3億6000万円)を盛り込んだ08年度予算案を可決した。「ウトロ問題」は、韓国政府による在日同胞への資金援助という異例の方策で全面解決の道筋がついた。

 ウトロの土地は、87年に大阪市の不動産会社が購入。土地明け渡し請求訴訟で00年に住民側の敗訴が確定し、立ち退きの危機にさらされていた。

 しかし、今年10月、住民が不動産会社から東側半分(約1万500平方メートル)を5億円で買い取る契約を締結。支援金は韓国NGO「コリア・インターナショナル・ネットワーク」(KIN)が集めた約6000万円の寄付や地区に贈られた4000万円の匿名寄付などと共に買い取り費用に充当される。

 日本でも今月5日、国土交通省と京都府、宇治市が「ウトロ地区住環境改善検討協議会」を設置。在日コリアン住民の公的住宅への集団移転が実現した兵庫県伊丹市中村地区などを参考に、住環境整備に向けての課題を話し合うなど、行政主導による町づくりが進みつつある。

 【新宮達】