2008年6月30日月曜日

大雨被害3(続報)/斉藤

斎藤です。

ウトロでは、水につかったたたみや家具が、街角に大型ゴミとしてつまれていましたが、いまは撤去され、一応平穏に戻りました。ただし、被災した住民の精神的ダメージが大きく、金君子さんは疲れがでて、子どもの家で寝ています。町内会も被災者に見舞金を送ることになりました。

ウトロ地区のフィールドワーク(案内)については、住民の現状に配慮し、7月6日(日)午後1時から3時。7月12日(土)午後10時から12時の2回に集中して行ないます。近くの人の参加を呼びかけています。28日も宇治市が主催する「まちづくり条例シンポ」集会に町内会長ら5,6人が参加し、学習すると同時に、(案内)ビラをまいてウトロの存在を印象づけました。

水害についての宇治市との交渉は、次の記事の通りですが、あまりに酷いので、新聞報道されると世論の批判力で、来週にはなんとか改善するでしょう。住民も(記者も)憤慨していました。では、また。

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以下は、6月28日、読売新聞(地方版)の記事です。

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豪雨で浸水被害 ウトロ町内会 代替住宅など宇治市に要望



20日夜、京都府南部を襲った集中豪雨で、約20戸に浸水被害がでた宇治市伊勢田町ウトロのウトロ町内会の金教一会長らが、27日、同市役所を訪れ、被害の激しい世帯への代替住宅提供と井戸水の水質検査などを要望した。 町内会によると、ウトロ地区南の水路(幅約2メートル・深さやく2.5メートル)があふれ、19戸が床下浸水、4戸が床上浸水した。床上浸水した男性会社員(33)宅では、ほとんどの家財道具を廃棄。生後3週間の乳児と1才男児を抱えており、一時避難的に公営住宅の空き家などを提供してほしいと要望した。また、全68戸中、半分が井戸水を使っている現状を説明し、緊急の水質調査を求めた。

市長公室参事や住宅課長が対応。現行の災害救助法では救済方法がないの一点張りで、陳情の終わり間際に「検討する」と応えるにとどまったという。金会長らは「要望を十分くんでもらえなかった」と話していた。

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6月28日、朝日新聞(地方版)の記事の一部です。

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要望書を受け取った宇治市危機管理課長は「床上浸水には一時避難制度はなく事例もない。今回は災害救助法が適応されるものでない。宇治市は道義的な面を含めて検討したいと説明した」と話す。

2008年6月28日土曜日

集中豪雨:被害で支援など要望書/毎日.jp

親類縁者など、緊急避難的に身を寄せる先がある住民ばっかりと違うからなぁ。
行政サイドの調査から何年も経つけど、大雨降ったら町内の敷地内に制限なく流れ込む市の水路敷は、改修されてないんだっけ?

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集中豪雨:ウトロ町内会、被害で支援など要望書-宇治市長に



 20日夜に宇治市などを襲った集中豪雨で、23戸が床上・床下浸水の被害を受けた同市伊勢田町ウトロの「ウトロ町内会」(金教一会長)が27日、久保田勇市長あてに、被災世帯などへの緊急支援・対策を求める要望書を提出した。これに対し、市側は「検討する」「早急に調査する」と回答したが、具体的な支援内容については明言せず町内会役員らは会見で「落胆した」と語った。

 同地区での床上浸水は4戸。建設作業員の男性(33)は「乳児2人を避難させたり荷物を高いところに移して、大変だった」と言い、現在は山科区の両親宅に身を寄せている。また、一人暮らしの女性(80)は城陽市の娘宅に避難したが、被災以後、体調を崩したという。

 このため町内会は、この2世帯への住宅の確保▽約半数が生活用水にしている井戸水の水質検査▽再発防止のための水害の原因調査・対策--を求めた。【三野雅弘】

毎日新聞 2008年6月28日 地方版

2008年6月24日火曜日

夕方のTVニュースでウトロ特集/斉藤

ウトロを守る会の斎藤です。

今日、8ちゃんでウトロ特集があります
18時20分から40分。

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6月24日(火)[地上波/大阪/18-19時]

関西テレビ

FNNスーパーニュース アンカー
》熟年離婚急増のワケは?女性が動かす“離婚マネー"に提言
》▽あらたなまちづくりの時代へ・・・京都ウトロの今
》▽大阪府・橋下知事が予算案発表
》▽オグシオ練習場完成

2008年6月22日日曜日

大雨被害2(続報)/斉藤



ご心配ありがとう。
ウトロを守る会の斎藤です。

ウトロの大雨被害の続報です。6月22日午前中に金教一ウトロ町内会長、西川ひろし連合町内会長(宇治市市会議員)と共に、住民被害者宅を訪問し、今回の原因となった西宇治都市下水路(宇治市が管理。ウトロの南、自衛隊側)の実地調査をしました。

今回の水害の主な原因は、自衛隊駐屯地内排水と伊勢田8号線(水域は近鉄を越えた東側住宅地に及ぶ)の排水を下流に流す西宇治都市下水路(バイパス)が、ウトロ地区を横切って作られていますが、集中豪雨による急激な雨量増大によって、濁流が水路の用壁を越えたものです。ウトロ地区と自衛隊敷地の境界付近で、水路は2カ所直角に曲がった部分がありますが、ここの下流から、城南勤労者福祉会館の近くで道路をまたぐ狭い口の部分まで、濁流が市道を越えて、ウトロ広場から西の方向の道路上を流れました。水位はウトロ広場で約40センチ。ウトロ地区の西の端にある金君子さんの自宅付近で、約30センチでした。いまも住宅の壁に水位をしめす線がはっきり残っています。

最も被害が大きかったのは在日朝鮮人京都無年金訴訟の原告のひとり、金君子さん宅、1階の全部が浸水し、畳6枚が全く使えなくなりました。彼女は子供さんのところで1泊しましたが、家が心配なので昨日から自宅に戻り、家の中を片付けていました。また、向かい側の岩本さん宅は留守で、ここは赤ちゃんを含む5人家族ですが、このままではとても住めない状態でした。床はずくずく、荷物が部屋の上部に積み上げられていました。親戚宅に避難しています。一時転居も考慮中のようです。飯場跡の向え側の金順愛さん宅は、台所と低い部分の部屋が、約30センチの浸水。「ひとりで住んでいるし、足も膝も痛くて、とても不安だった」といいます。家の汲み取り便所の便槽に水が入ったため、汲み取ってもらいました。また、市役所から消毒をしてもらいました。ウトロ集落は全体としては、落ち着きを取り戻して、街の辻に水害にあった家具やたたみ、ガラクタが積まれている状態です。市役所が明日にも来て大型ゴミとして収集していく予定です。

6月21日の昼、同胞の学生45人が(たまたま)ウトロに来ていて、被害者宅の片付けなどに奮闘してくれました。町内会長がタオルと軍手を支給し、汗だくの中、本当に助かりました。これぞ実地のフィールドワークになったようで、とても感謝です。ウトロ町内会としては、早急に被害状況を整理確認し、住民の要求をまとめて、宇治市行政へ改善要望をしていくことになるでしょう。

大雨被害/斉藤

ウトロの斎藤です。

6月20日晩の大雨により、京都府宇治市の在日朝鮮人集落・ウトロ地区(約65世帯、200人)で床下浸水が21戸、床上浸水4戸の被害がでました。(※その他の家も、軽度だが床下浸水のもよう。)
今回は地区内の西側に被害が集中し、床上浸水4戸のうち2戸の被害程度はひどく、到底このまま住める状況ではないため、21日住民はそれぞれ親族の家に身を寄せました。うち1戸は在日1世高齢者のひとり暮らしで、京都無年金訴訟の原告の方です。

ウトロ地区の浸水被害は、地区の周囲にある宇治市が管理する公共水路より、ウトロ地区内が低地にあるため、毎年梅雨や台風の時に、繰り返し被害が発生していますが、ほとんど放置されたままでした。これほど大きな被害がでたのは、約20年前の台風以来だと住民は話してします。

宇治市役所の災害本部は、21日朝からウトロ地区内で被害調査と、(し尿の)汲み取り、消毒作業などを行い、とりあえず土嚢100個を支給しました。

ウトロ町内会としては、早急に被害状況を整理確認し、今後宇治市行政へ改善要望をしていく予定です。以上、取り急ぎ。

2008年6月13日金曜日

丹波マンガン記念館バスツアー

個人ブログにメモしてたマンガンの話ですが↓)
僕は残念ながら参加できませんが、「ウトロまちづくり研究会」も絡ませてマンガンのツアーを計画したそうです。
あと、10日遅かったら参加できるんだが (つд`)

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コリアン・マイノリティ研究会 第61回例会「丹波マンガン記念館」バスツアー



日 時:7月19日(土)10:00(JR京都駅八条口バス乗り場集合)
10:15出発
17:00(JR京都駅到着予定)
先着39名様(事前予約要) 終了後、希望者で東九条で懇親会 
★ご予約は⇒ masipon@nifty.com TEL/FAX06-6328-1073
携帯090-9882-1663(藤井)まで

会 場:丹波マンガン記念館(京都市右京区京北下中町西大谷45番地)
http://www6.ocn.ne.jp/~tanbamn/
参加費:3500円/学生・院生3000円/高校生以下1500円
(バス代・入館料・資料代込み) 【弁当・飲み物はご持参ください】

1989年に開館した「丹波マンガン記念館」(京都市右京区京北)は戦前・戦後の朝鮮人の鉱山労働の跡を直接見ることのできる数少ない現場の一つです。この記念館が来年末には閉館することになりました。

記念館は館長の李龍植(リリョンシク)さんとアボヂで初代館長の李貞鎬(リヂョンホ)さん〔じん肺による呼吸不全で、1995年死去。享年62歳。2歳で渡日した貞鎬さんの骨は舞鶴の海に散骨された〕が墓の代わりに手作りで作ったミュージアムです。

国や地方公共団体からの公的な補助もなく、施設も老朽化し、入館者が減る中、毎年600万円以上の赤字が続いて、もうこれ以上維持することはむずかしくなったとのことです。本来ならば、このような仕事は個人でやるにはあまりにも荷が重過ぎます。2002年にはNPO法人(特定非営利活動法人)になったものの、家族経営で20年近くよく頑張ってこられました。

今回、コリアン・マイノリティ研究会では、在日朝鮮人運動史研究会関西部会・ウトロまちづくり研究会と共催でバスツアーを企画することにしました。館長の解説を聞きながらマンガン鉱山の坑内・記念館を見学します。初めての方を優先的に歓迎します。

●コリアン・マイノリティ研究会●
http://white.ap.teacup.com/korminor/
●共催:在日朝鮮人運動史研究会関西部会
http://ksyc.jp/sb/
ウトロまちづくり研究会