2008年6月22日日曜日

大雨被害2(続報)/斉藤



ご心配ありがとう。
ウトロを守る会の斎藤です。

ウトロの大雨被害の続報です。6月22日午前中に金教一ウトロ町内会長、西川ひろし連合町内会長(宇治市市会議員)と共に、住民被害者宅を訪問し、今回の原因となった西宇治都市下水路(宇治市が管理。ウトロの南、自衛隊側)の実地調査をしました。

今回の水害の主な原因は、自衛隊駐屯地内排水と伊勢田8号線(水域は近鉄を越えた東側住宅地に及ぶ)の排水を下流に流す西宇治都市下水路(バイパス)が、ウトロ地区を横切って作られていますが、集中豪雨による急激な雨量増大によって、濁流が水路の用壁を越えたものです。ウトロ地区と自衛隊敷地の境界付近で、水路は2カ所直角に曲がった部分がありますが、ここの下流から、城南勤労者福祉会館の近くで道路をまたぐ狭い口の部分まで、濁流が市道を越えて、ウトロ広場から西の方向の道路上を流れました。水位はウトロ広場で約40センチ。ウトロ地区の西の端にある金君子さんの自宅付近で、約30センチでした。いまも住宅の壁に水位をしめす線がはっきり残っています。

最も被害が大きかったのは在日朝鮮人京都無年金訴訟の原告のひとり、金君子さん宅、1階の全部が浸水し、畳6枚が全く使えなくなりました。彼女は子供さんのところで1泊しましたが、家が心配なので昨日から自宅に戻り、家の中を片付けていました。また、向かい側の岩本さん宅は留守で、ここは赤ちゃんを含む5人家族ですが、このままではとても住めない状態でした。床はずくずく、荷物が部屋の上部に積み上げられていました。親戚宅に避難しています。一時転居も考慮中のようです。飯場跡の向え側の金順愛さん宅は、台所と低い部分の部屋が、約30センチの浸水。「ひとりで住んでいるし、足も膝も痛くて、とても不安だった」といいます。家の汲み取り便所の便槽に水が入ったため、汲み取ってもらいました。また、市役所から消毒をしてもらいました。ウトロ集落は全体としては、落ち着きを取り戻して、街の辻に水害にあった家具やたたみ、ガラクタが積まれている状態です。市役所が明日にも来て大型ゴミとして収集していく予定です。

6月21日の昼、同胞の学生45人が(たまたま)ウトロに来ていて、被害者宅の片付けなどに奮闘してくれました。町内会長がタオルと軍手を支給し、汗だくの中、本当に助かりました。これぞ実地のフィールドワークになったようで、とても感謝です。ウトロ町内会としては、早急に被害状況を整理確認し、住民の要求をまとめて、宇治市行政へ改善要望をしていくことになるでしょう。

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/青ひょん