2008年11月17日月曜日

[まちづくり] 第9回ウトロまちづくり研究会(5)

<レジュメ (4)のつづき

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ウトロの新しいまちづくり基本構想(案)


ウトロまちづくり研究会

5.まちづくり研究会で議論




雑誌「高瀬川」にはウトロ問題が毎回、収録されてきました。特に、土地の利用と所有のあり方を考えるうえで、コモンズ(共有地)の研究は、ウトロ・コミュニティの将来計画に大きな示唆を与えるものでした。2008年1月に研究者や支援者が住民とともに新たなまちづくり研究の組織をつくりました。ウトロのまちづくりの目標は、 「ウトロ住民は在日朝鮮人コミュニティとその文化を守りながら、周辺の日本人地域社会とも共生してこの土地に住み続けたい」 という住民の願いを実現することです。もともと、ウトロ問題は「居住の権利」の実現の問題のみならず、現代の植民地主義や民族差別と深く結びついた歴史的・社会的問題でもあり、まさに「在日」社会の象徴と言えるでしょう。


日本行政による住環境整備事業の実施により、住民の居住の確保(立ち退きの結果、ホームレスにされないこと)を実現することを前提に、まちづくりの基本項目として、先にあげた3点。繰り返しますが、


(1)みんなが暮らせる公的住宅と高齢者福祉施設の建設、

(2)ウトロ・在日の歴史を継承する『歴史記念館(仮称)』の建設、

(3)多くの市民に開かれた『コミュニティセンター』の建設、



これを町内会は目標としました。


研究会では、まちづくりの計画のあり方について、多くの事例を紹介し、論議を重ねてきました。また、住環境事業の実施例を住民とともに訪問、見学しました。大津市唐先(市営住宅の建替、デイサービスセンター)と京都市南区東九条(1階は特養老人ホーム。2階以上は市営住宅)です。また以下の参考事例を紹介しました。


1、平屋木造の公営住宅(京都府与謝野町岩滝。京丹後市網野)

2、コリア公園や記念館(鳥取県琴浦町日韓友好交流公園「風の丘」、横浜市鶴見区の県立「三ツ池公園」のコリア庭園)

3、川崎市の在日集落である戸手地域の現状と桜本地区の「川崎在日コリアン生活文化資料館(ネット上)」

4、兵庫県芦屋市若宮地区の震災復興住宅環境整備事業

5、震災地・神戸市長田地区の現状と新潟県長岡市山古志の公営住宅

6、宇治市木幡の「あじろぎ横丁」(コーポラティブ住宅)

7、兵庫県芦屋市若宮地区の震災復興住宅環境整備事業、など


グループリビング(コ・ハウジング)について、人々が集まって住む、その基本的な考え方と北欧での先進地の事例、日本での実施例などが紹介されました。また、木造公営住宅に注目して、国土交通省が作成したパンフレットにある具体例を画面で紹介しました。

1、秋田県営手形山住宅(木造3階建、その他)

2、青森県営多賀台団地(木造連棟長屋・タウンハウス)

3、岩手県営鳴石団地(木造連棟長屋・タウンハウス)

4、兵庫県宝塚市切畑住宅(木造3階建、枠組壁工法)




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以下、青ひょん(引用者)

<基本項目
基本項目については、何度か触れたけれど、、、まぁ、いいか。それよりも、話題についていけない。知らない物件が半分あるよ(つд`) 

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「6.行政による住環境整備事業の実施にむけて」に続く

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/青ひょん